2023
11.02
一酸化炭素中毒事故の防止について
2023
11.02
一酸化炭素中毒事故の防止について
近年、食品工場及び業務用厨房施設等において液化石油ガス及び都市ガス(以下「ガス」という。)の消費設備による一酸化炭素(以下「CO」という。)中毒事故が発生しています。
特に昨年8月には、静岡県の企業において、社員食堂の厨房で業務用食器洗浄機の使用中に従業員11名がCO中毒となる事故が発生するなど、2022年は3件(死者0名、CO中毒16名)の事故が発生しています。これらの事故原因の多くは、機器の経年劣化や換気が不十分なため、消費設備が不完全燃焼を起こし、COが発生したものです。
食品工場及び業務用厨房施設等においてひとたびCO中毒事故が発生した場合、多くの人を巻き込み、甚大な被害を及ぼす可能性があることから、換気、点検、手入れ、業務用換気警報器設置等の重要性について、業務用厨房等の所有者や使用者等の理解を促すことが重要です。
食品工場及び業務用厨房施設等のみならず、CO中毒事故を防止するため、下記の事項について注意していただきますようお願いします。
【十分な換気を行う】
十分な換気により、室内の一酸化炭素濃度が下がることから、火気設備・器具の使用の際は換気扇の使用や、定期的に窓を開けるなどして換気を十分に行いましょう。
また、火気設備・器具を使用中に、少しでも異常を感じたら使用を中止するとともに、十分な換気を行いましょう。
【定期的な点検と清掃を行う】
不完全燃焼が起こると一酸化炭素が発生することから、火気設備・器具の定期的な点検と清掃を行いましょう。
【使用方法を守る】
発動発電機やバーベキュー用こんろなど、屋外での使用が想定されている火気器具等は、屋内では使用しないなど、火気設備・器具の使用方法を守りましょう。
【その他】
一酸化炭素は、無色・無臭で気が付きにくい気体です。一酸化炭素を感知する警報器を設置することも早期発見に有効です。
※経済産業所からの注意喚起リーフレットになります。ご活用ください。
担当 予防課